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特別代表 兼松理
丁度20年前、私が田誠ガバナーの特別代表としてこの鎌倉R.C.の設立のお世話をしたわけです。その設立過程やそれにまつわるお話は、認証状伝達式や創立10周年並びに15周年記念式典の折などに触れましたし、また「創立秘話」に就いても12周年記念に当たる昭和48年(1973年)2月13日のクラブ週報602号に寄稿しましたので、もう触れないことに致します。
面白かったのは、確か創立総会の時ではなかったかと思うのですが、予定メンバーだった八幡宮の岡田実氏が会議半ばにやおら立ち上がって言われますには「実は私は今日入会をお断りしようと思って来たのです。一般市民の声でもないロータリー・クラブなどを何の必要あって作るのですか」と。これには一同唖然、一瞬しゅんとしました。そのとき佐久間長吉郎パスト・ガバナーが少しもあわてず「ロータリーとはこうこういうものでなかなか良いものです。あなたも毛嫌いせずに、まあ入会してみてごらんなさい。その上でどうしても気に喰わなければお止めになったらどうですか」とやんわり諭されましたので事は無事におさまったのでした。
そして一応会員になられた岡田氏は間もなく米国から招かれた視察団の一員として渡米されたのであります。多分胸に着けて行かれたロータリー・バッヂのおかげで米人と親睦を深める機会に恵まれたのではないか、そして神に仕える神職であられるだけに人一倍ロータリーの「御利益」を身に滲みて感じて来られたのではないかと推察されるのですが、帰朝されるとすこぶる熱心なロータリアンとなられたのであります。そして鎌倉R.C.三代目の会長を立派に務められるに至ったのであります。創立エピソードの一端をここに御披露申し上げて私の思い出と致します。
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